平安京は周囲を山に囲まれた自然豊かな京。平安貴族は里山の自然を、花鳥風月の風景をこよなく愛する感性を育みました。
浮月院(ふげついん)を構えたここ西熱海町の地は、平安貴族の感性を心の中に再現するにあたってとても良い立地です。
周囲を山に囲まれており、教場の窓から山々の稜線を仰げば、平安人と心が通うことを感じていただけるでしょう。
見上げる山並みの彼方に連なるは、日本の象徴である富士。
その登拝を開いたのが、 当地にゆかりの平安時代の僧、末代上人であったことは果たして偶然でしょうか。
当時、裾野には野生茶樹が自生しており、源頼朝公、巻狩りの折、道案内者が飲料として献じたと伝わりますが、
これぞまさに淹茶であったと思われます。
国内外から訪れる人々に向けて、日本を識(し)り、平安を感じるお茶を献ずるに相応しい地を 求めるならば、熱海ほどふさわしい場所はない。
淹茶道はそう考え、ここに院を構えました。
あなたもここ、熱海の奥座敷・浮月院で、 平安時代に思いを馳せてみませんか。